セニョール矢田のお手伝い



「僕はね、こんな暑い時期は毎日スイカを2キロ食べてますよ」
「矢田さん、それは信じられません。矢田さんのお腹を見たら、誰だってそう思いますよ」

矢田さんの細い体躯からは、誰も想像がつかないだろうと思います。彼は痩せの大食いのよう~
そんな矢田さんは、日に1度はアクロポリスから数キロ先にある、サグラダマンションという別館に通っています。
その名の通り、ガウディの建築として有名なサグラダファミリアを目の前にした贅沢な立地にあるホテルです。

ここの経営は大阪にいる友人ということで、矢田さんはその管理を委託されているらしい。
サグラダマンションにつくと、早速ゲストの到着までの準備は始まりました。

このマンションは現地の方々も使っているマンションのようで、そこの3・4階のみを吹き抜けとしてホテルにしています。
お風呂・キッチン・居間は共同。
部屋に入ったとたん、やはり日本人宿としての落ち着きを感じてしまうなあ。

キッチンにあるたくさんの日本食品、お茶、香辛料、居間にある誰かが置いていった日本語の小説。日本語の施設利用説明書。

そしてCathyはキッチンで、ちょっと不可解なものを見つけました。
それは雑然とお茶のパックやらにんにくのかけらやらといったこまごまとしたものが置かれたテーブルのうえに。

「矢田さん、これ何ですか」
透明のプラスチックボックスに入っており、水分を含まない小さく細長いモノの集まり。
ためしにボックスを振ると、カサカサと乾いた音を立てます。

どうやら炊いた白米を乾燥させたようなものに見えました。

「あ、それは僕のおやつだから」

「・・??」

「ほら、ぽりぽりしたスナックになるでしょ、もごもご・・」

最後のもごもごは聞き逃すことに慣れてきました。最初から聞かせるつもりもなく独り言を言ってしまうのはどうやら矢田さんの口癖らしいので。

セニョール矢田、あなどれなし。

その後Cathyはトイレでひとしきり笑いました。 笑って、涙が枯れてしまうという恐怖まで抱いちゃったくらい。

わりかし丁寧に、施設の説明を始める矢田さんとゲストを残し、ベランダに出てみます。
居間にあるベランダからは目の前にそびえたつ、ライトアップされたサグラダ・ファミリアのおどろおどろしい姿に最初は誰もが圧倒されます。

夜10時のバルセロナはまだまだあわただしく、眼下のツーリスト通りからは行き交う車と、通り中に出されたテラスで埋め尽くされた人々のワイングラスを傾けながら歓談する騒がしさが聞こえてきます。

目の前に煌々とライトアップされたサグラダファミリアを見ながら、こんな雄大な建築物を創造したにも関わらず、晩年は誰にもその人と理解されないような貧しい状況で事故にあい亡くなったガウディの儚い人生に思いをめぐらせながら、バルセロナの夜は更けてゆきます。

********************************
Cathyの旅日記、お楽しみいただけましたか?
クリックいただけると幸いです♪↓↓

人気ブログランキングへ

海外旅行と言えば、大陸旅行!

オンライン宿泊予約なら【赤い風船】

海外ツアーをオンラインで検索・予約できる!【日本旅行ホームページ】

国内旅行予約は
るるぶトラベル!

外貨の両替なら「日本最安!!」マネーパートナーズ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>