悪夢にうなされる~そして警察署へ~



やだ。やだやだ触らないで!!
夢の中で、Cathyの身体にたくさんの手が伸びてきて触ろうとしています。
がんばって振り払おうとしても、無数の手は振り払っても振り払ってもついてきます。
しつこくて、苦しくて、、、、、

もう!!

そこで目が覚めたCathyは、ふと枕元にひとの気配がしておののきました。

”誰?!”
こんどは本当の声が出て、その人影は少しゆらめきました。

”僕だよ”

”ああ、アシュさんか”

彼の名前はアシュフィナックさん。エチオピア2日目にして湖畔の町、バハルダールで出会った地元人です。
昨晩、泊まるホテルが見つからず困っていたCathyを見かねてお家に招待してくれたのでした。
彼のお家のお庭でエチオピア伝統料理のアンジェラ(日本人旅行者の中では見た目ぞうきん中身ゲロなどという形容もついているそうですが)をいただいて、それから一緒に近所のバーで飲んだくれたCathyは、彼の家の
ソファーでそのまま眠りこけてしまったのでした。

”なんで私の枕元にいるの??ソファーの下で寝てなかった?”
”君が突然、金切り声をあげたんだよ。心配したから来たんだ。”

”ほんとう??ごめんなさい、私なんだか悪夢見ちゃって・・たくさんの手が伸びてきて触ろうとするんだよ”

時計を見ると、午前2時を少し回ったところでした。
うとうととまどろみながら朝を迎えたCathyは、朝起きると身支度をはじめました

”もう、行くのかい??”
”うん、友達が首都のアディスアベバで待ってるから。はやく行ってあげないと。”

それは真実でもあり、若干彼に薄気味悪さを感じていたからでもありました。
大通りまで出るとそこでアシュさんはバジャジ(ツクツク)をひろい、運転手にお金を持たせました。

”ありがとう!”

手を振りあとにしたCathy、バス停に着くとまっすぐチケット売り場に向かいます。

”アディスアベバ、ハウマッチ??”
言いながら腹巻から出したお財布を開けると・・・・・・・無い。無い無い無い。5枚ほど、確かに入れてあった100ブル札が、見事にすっからかんになくなってます。

とたんにCathyの中の疑惑が一気に繋がりました。

かたまったCathyをみて、チケット売りのおっちゃんは大丈夫か??という心配そうな視線を投げてきましたが相手にできる余裕はありません。Cathyは一瞬で決めました。

これは全面対決だ。

昨日、楽しく一緒にお酒を飲んだり人生の話をしたりしたのに、こういう結末は悲しすぎる。でも思い起こせば頼んでも無いのに4度もお酒を注文したり、夜中寝ていたのとは反対側のCathyの枕元に立っていた彼の行動は考えれば考えるほど不審なものでした。

とりあえず、どうすればいいかわからずアシュフィナックの家に向かい歩くことに。
歩けば歩くほど、自分が信頼して身をまかせたぶん、自分のまぬけさが嫌になってどんどん気持ちが暗くなります。
そうして歩いていると、自転車に乗った少年が話しかけてきました。
”ハウアーユー??”

”いま、ちょっと機嫌が悪いの。ひとりにしてくれない??”
”なに??なにがあったの??”
”地元のエチオピア人にお金盗まれたんだよ!いまから全面対決してやるの!!”
少年はちょっとびっくりしてから神妙な態度になりました。
”そうなんだ、じゃあ警察に行く?警察はここからすぐだよ”

Cathyはじめて彼をまじまじと見ました。悪い男の子ではなさそうです。
”わかった。じゃあつれてってくれる??”

”バレンタインカフェの近くに住んでて、名前はアシュなんとかって言って・・・”
警察署の中の藁を固めて作った壁にもたれながら、長電話している警察官のおっちゃんの前でCathyはアデル君相手に説明を始めました。
”ええ、もしかしてその男ってアシュフィナックって名乗ってない??大柄で、浅黒くて、坊主の男??”
そういって財布の中から何枚かの写真をとりだして見せてきたアデル君。その中の1枚に確かに彼はいました。
”え・・・・・なんで知ってるの??”Cathy,怒りより好奇心がむくむく。
”こいつはこの辺りじゃあ悪くてとても有名な奴なんだよ。このあたりで奴のことを知らないひとはいない”
アデル君は言います。
”ちなみにアシュフィナックってのは偽名で、本当はトーマスって名前なんだ。本当に毎日といっていいほどあいつの被害にあった中国人やら日本人やら外国人が警察署に来てるんだよ。なのに何回もプリズンブレイクしてるようなやつなんだ”

Cathy,ぽかん・・・

”え、じゃあ、彼はアシュフィナックじゃないの??バハルダールの大学の先生してるんじゃないの??”

アデル君、はっはと笑って言います。
”信じたのかい、やつのいうことを。そんなもの全部でたらめさ。仕事は道端でガイドをしたりで食いつないでるはずさ。昔、やつには欧米人の奥さんがいて援助もたくさんしてもらってたんだけど、離婚してからだね、こんな犯罪に走るようになったのは。まあ、とにかくやつはデンジャラスだよ。”

Cathyは開いた口がふさがりません・・・・

ふとうす暗がりになっていた建物の奥に目をやると、なんだか人影が。慣れてくると、暗がりにうごめく人影はあるものは真横に渡された大きな丸太に手をかけ立ったり、またあるものは座ったりしておりなんだかおどろおどろしい雰囲気です。そう、それは犯罪人をいれておく拘置所なのでした・・・ (おおこわ!! 汗)

”大丈夫、僕に任せて。君の盗まれたお金は取り返してあげるよ”
軽くウインクするアデル君に、ほんまかいなという気持ちもありましたがひとまず身をまかせてみることにしました。

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