パレスチナ暫定自治区~ヘブロン訪問~

”ここから先はエリアAと呼ばれる地区です。イスラエル人の立ち入りは生命の保障をできかねます”
濃霧の中突然現れた立て札。赤い文字でそんな怖い文言が描かれた看板を横目に、Cathyと宿で仲良くなったMさん、Tちゃんはおっかなびっくりな気持ちでバスの座席に座ってました。

バスは霧の中を険しい崖沿いに進み、突然ひらけたかと思うとヘブロンの街中へ入ってゆきます。
その頃から雨足はだんだんと激しくなり、地面からの雨水の跳ね返しが着ているジーンズを濡らすほどになっています。
バスは街中のロータリー付近で止まり、Cathy達は道路わきで降ろされました。
イスラエルのエルサレムからやってきたここ、パレスチナ自治区・ヘブロンはアラブ系パレスチナ人の居住率90%を占めるアラブ人地区です。大多数のアラブ人を監視するため、町のあちこちに監視棟などがおかれユダヤの若いイスラエル兵がたまにパレスチナの少年といざこざを起こすのはちょっと有名な話です。(ここでは催涙ガスも日常茶飯事に使われています)

町の印象は、ムスリム色のある普通の町です。はじめに目がいったのは、ヨルダンみたいな国旗の絵が壁に描かれてる・・これは以前はトランス・ヨルダンという名前でパレスチナ人達はヨルダン人の一員だったからだと思われます。
町中はもうアラブの国で食べ飽きるほど食べたファラフェール屋台

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2.5シュケル(75円)。あれ??物価安すぎじゃない??

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そして香辛料の店、甘いスイーツの店。
どこも変わらないアラブの国。そして人々は目があうと、
「ウェルカム トウ パレスチナ!!」
とにっこり微笑んでくれるのです。Cathyの中ではまさに心の故郷であるヨルダンのパレスチナバージョン。

けれど商店街を歩くと、ユダヤ人によるパレスチナ人迫害を見せ付けられるかのような光景が・・

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天井の金網に放り投げられたゴミ。ユダヤ人がパレスチナ人に対して放ったものだそう。

時折、金網の張った建物が出てきてそこに白地に青いダビデ星、ユダヤの旗がはためいています。他の建物よりもひときわ高い位置に作られたその建物の一端には、監視小屋のようなものがあり兵士が常駐しているようです。
さらに歩いていくとインフォメーションセンターの前に出ました。
中に入ってみることに。

できたばかりかと思われるほど新しいインフォメーションセンターには、にこやかにスカーフを被った女性がいました。つい2週間ばかり前に日本へ平和研修に行ってきたばかりだそうです。
終始笑顔を絶やさない彼女でしたが、Cathy達がヘブロンの現状について聞くとちょっと顔を暗くし、こう言いました。
「あなたたちも知っているでしょう。私達は24時間ユダヤに見張られています。ここには自由というものは存在しないのよ」

パレスチナ人はユダヤ人との確執によって、パスポートを持つこともできず、いわんや分離壁から外に出ることさえかないません。以前イブラヒム爺さんの娘さんのことでも触れましたが、パレスチナ人はユダヤの国であるイスラエルの中にありつつも自由に土地を買ったり建物を建てることはまかりなりません。悪いユダヤ人の中には、そういった現状を逆手にとってパレスチナ人の家々を破壊し、新しい建物を建てることのできないパレスチナ人から半ば強引にその土地を奪う、というひともいるそうです。

インフォメーションセンターを若干重苦しい気持ちで出ると、果たして雨は激しさを増し、ヘブロン唯一の観光スポットと思われたアブラハムのモスクまで向かう一本道が完全に水没していました。

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大雨の中のヘブロンは、まるでいずれの神様が奪い合い憎みあう人々のために流す大粒の涙のようでした。

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